木は動くのだ

​ウッドターニングでは乾燥した材料であっても、作業中に進む事の多いワークの変形を考慮しましょう。変形は、縦木でも横木でも起こりますが、どちらかと言えば横木の方が激しく変形する事が多いです。あえて変形する事を狙った場合でも、スピーディに切削したり、工程順を良く考えたりする必要が有ります。急激に変形を進行させないためには、なるべく早く作業する事以外に、特にボウルの内側の加工で、縁から順に仕上げていく方法が有ります。中身が埋まっている方が変形しにくい傾向が強いからです。中身を先に削り取ってしまうと、乾燥材でも変形が早く進みます。応力（ストレス）によって進む場合と、水分量が変化（乾く）して起こる場合など、変形は複数の要因により発生するようです。