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ツールの材質

トラディショナルなターニングツールは鍛造によるカーボンスチール製が多かったのですが、約150-300度程度の加熱で構造が破壊されてしまう(焼きナマシ)事が起こる素材であると有名なウッドターナーの著書に書いてあります。この温度は卓上グラインダーで砥ぐと直ぐに達するレベルなのでスピーディにシャープニングする事は難しいのです。現代はハイスピードスチール鋼(HSS)がターニングツールの主流です。粉末状の材料を金型に入れて圧力をかけて作る粉末冶金(ふんまつやきん)という方法で四角や丸棒の材料が作られ、それをマシニングによって加工しています。高速度工具鋼とも呼ばれるSKHなどのハイスピードスチールの場合、真空炉で焼き入れされますが、温度は1000度以上です。通常、複数回行われる高温焼き戻しは500-600度で空冷で行われているようです。カーボンスチールより耐熱に優れたハイスピードスチールですがオーバーヒートさせないように使うべきとも著書にはあります。最低でも500-600度に達する事のないように注意したいものです。現代のターニングツールはとても手間がかかっている素材なのです。特に老舗メーカーの高価なターニングツールは大事に使いましょう。