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ルーツと歴史

Woodturningの歴史 紀元前740年ごろ エジプト人が2人で行う旋盤を開発したのが最初とされています。1人が木にロープかけて回し(Turnerの言葉の由来らしい)、もう一人が刃物で削る方法です。やがて、 ローマ人が弓を使った1人で操作できる旋盤を開発します。弓を片手で持たなければならず、バイトも片手で操作するスタイルでした。その後、世界各地で様々な手法が生まれ、やがてヨーロッパで棒の反発力を利用した”スプリング ポール レース”が登場します。相変わらず正転と反転を繰り返す往復運動のレシプロ方式(reciprocating)なので正転の時しか削れず、作業効率の面では大きな変化は見られなかったものの、足を使う事でツールを両手で持つ事が可能になりました。そして、ついにフライホイールを使った回転運動をするロータリー(rotary)方式が現れます。正転し続ける旋盤の登場と、様々な需要から加工物が木材から金属に移行する中で、旋盤のベッドが鋳造製になり、ネジ切りやシャープニング、ヘラ絞りなど求められるニーズにあわせる形で旋盤も変化しながら発展したようです。日本では800年代に轆轤(ロクロ)が惟喬親王(これたかしんのう)によって考案され、明治に入り足踏み式の轆轤が現れ昭和初期まで使われていたそうです。産業革命後、モーターが発明された事で旋盤の駆動力の主流になり、近代のスタイルを構築する要因になったようです。金属旋盤、木工旋盤など、工場で量産するための機械として分野ごとに発展しました。木工旋盤は1930年頃からパーソナルなマシンも登場してきました。その後、主に欧米で沢山のモデルが開発され、1970年代にはカタログを使った通信販売で木工旋盤を趣味で楽しむ人達(仕事をリタイアした年齢層を中心)に広がったと言われています。