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タイプは2つ

ウッドターニングツールを大きくわけると2つのタイプに分別出来ます。1つは"カッティングタイプ"で、もう1つは"スクレーパータイプ"です。カッティングタイプのツールを使う場面では”ベベルラビング”が基本です。ベベルとワークのクリアランス(すき間)は基本的に”0”(ゼロ)で使用します。ベベルの角度によってカッティングエッジの位置は変わりますが、時計では9時半から10時半ぐらいの位置になる事が多いです。ポジティブな角度を維持しながら切削するので、形状が複雑になるほどツール操作は難しくなります。繋がった木くずが出るのが特徴で、切削面は美しく仕上がる傾向です。スクレーパータイプのツールを使う場面では、カッティングエッジ(通常、上面の先端角)を回転軸の中心の高さに合わせる事が重要で(時計では9時の位置)、ベベルとワークの間にはクリアランスを作って使用します。クリアランスは”0”に近いほど”キャッチ”(ツールがワークに引っかかりダメージを与える)が発生しやすくなります。ベベルを使わない(かじり取る)使い方になる事から粉状の木くずが出て、切削面は荒れてしまいがちです。しかし、ケースバイケースで状況に合わせ(臨機応変)、カッテイングタイプのツールをスクレーパータイプのように使う場合もあり、逆にスクレーパータイプのツールを最終的な仕上げ削り(逆目取り)に使用する場合もあります(シアーカットスクレーパー)。