生木と鉄粉

​生木（グリーンウッド）を使う時は工房内で鉄粉が舞うような作業をなるべくしないほうが良い事があります。材料が生乾きの場合、樹木に含まれるタンニンが鉄と反応して黒く変色する事が有るためで、手やツールに付着した細かな鉄分がワーク表面に付着して黒いシミや斑点など作ってしまう事があります。最終的な仕上げ削りの段階でスクレーパーなどを使ってシアーカットスクレイピングするとき、グラインダーでのシャープニングによって意識的に多めに出したバリがワークに残ってしまう事もあります。白っぽい色の材料では黒い点がとても良く目立ちますので気を付けましょう。本当はタンニンと鉄の反応による黒いシミや点々をカビだと勘違いしている場合もあるようです。