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イギリス式表記

英国シェフィールドには有名なウッドターニングツールのメーカーが複数あります。知る限りでは英国のツールメーカーが製造しているガウジ(溝のあるツール)は"溝の幅"でサイズ表記されています。理由は昔の製造方法のなごりが残っているからと思われます。平らな板を曲げてガウジを作っていた時代(今もラフィングガウジなどは変わっていないメーカーが多い)にはフルート(溝)の内側の幅でサイズを決めていました。現代のボウルガウジやスピンドルガウジのほとんどは、丸い棒状(solid bar)の材料からマシニングによって溝部分が削り出されているのが主流です。実際に英国のメーカーのツールで、スピンドルガウジの3/8インチとボウルガウジの3/8インチを比べれば一目瞭然ボウルガウジが太く、スピンドルガウジは細いとわかるでしょう。一瞬、ボウルガウジの印刷がミスプリントではないか?と思ってしまう人がいても不思議では無いのです。3/8インチのスピンドルガウジのブレード直径(丸棒の径)は約9.5mmぐらいになっていますから3/8インチという表記で考えるなら間違っていません。なぜなら、スピンドルガウジのほとんどのモデルはブレード太さ(径)イッパイイッパイまで溝の幅が開いていますから、太さ=溝の幅と考えても良い訳です。ただ、3/8インチと書いておきながら"10mm"とも書いてある事が混乱を招く可能性があるので、個人的にはミリ表示は不要か?書くならば9.5mmと書いた方が親切かも?です。本来なら、無理にインチをミリに変換する必要は無く、インチで設計されたものはそのままで良いと思っています。ボウルガウジはどうでしょう。3/8インチ(10mm)と書いたボウルガウジのブレード直径(丸棒の径)を計測してみるとおよそ12.6mmぐらいのものが多いようです。太さで言うなら1/2インチに相当するぐらい太いのです。知らなければミスプリントか?品物が間違っているんじゃないかな?と本当に販売店に連絡してしまっても無理はありません。では、溝(フルート)の幅を計測してみましょう。アレレ?確かに3/8インチに相当しそうな9.5mmぐらいのものもありますが、メーカーによっては9.0mmにも達していないものが有るみたいです。これでは更にわかりにくくなってしまいますね。英国製のガウジは溝の幅でサイズ表記されていると言いたいところですが、微妙ではあるものの、そうでもないものが存在するので困りますね。そんなに大きく違わないのだから許容範囲という考えなのかもしれませんし、メーカー独自の考え方が有るのかもしれません。米国製のツールに多く見られるように"ツールの太さで表記"したほうが随分わかりやすくなると思うのですが、現状でもし、英国、米国、両方のツールを使う事や購入する機会が有るならば知っておきたい知識です。いつか世界統一の表記にしてほしいと思います。