切ったばかりの丸太や、乾ききっていない材料を使うグリーンウッドターニングは、とてもウッドターニングらしい楽しみを味わえるジャンルです。削っている最中に変形が始まってしまったり、割れにくいようにするための配慮や木取りの方法など、それなりの工夫も必要なので成功した時の満足度は格別です。せっかくウッドターニングをやっているのなら、是非とも楽しみの一つに加えることをお勧めしたいと思います。乾燥しているか?していないか?の見極めをする時、含水率を計測する簡易的な計測器も販売されています。
硬い木材の代表みたいな存在の樫の木はグリーンウッドであっても硬く感じることがありますが、さすがに含水率が高めのワークであればシュルシュルと気持ちよく削ることが可能です。回転させているワークは表面が乾きやすいのでサンディングも可能なレベルになることも多く、パワーサンディングも含めソコソコのレベルまでサンディングが出来てしまいます。その後、乾燥が進むにつれて樫の木らしい肌触りに変化してくれます。グリーンウッドのターニングではリセスをエクスパンディングする方法より、テノンをコントラクティングする方法でチャッキングした方がリセス周りが割れる心配も無く保持能力を高くキープできて良いでしょう。
グリーンウッドでのフェイスワークでは木口←→木口の方向は収縮率が小さいのですが、木端←→木端の方向は収縮率が大きいので乾燥が進むほど楕円に変化します。同時に底(高台部)も変形してグラグラしてしまう現象が起きます。必要に応じてベルトサンダーなどで直し加工をする必要が出てくることもシバシバです。
接着強度が強い接着剤とクランプを併用して「捨て木」を貼り付ける方法を「グルーチャッキング」と言います。捨て木を使ってテノンを作るので無駄になる部分が少なく、材料の厚みをほぼ全て使って作品の厚みにすることが可能です。板目同士の接着強度は強いので強力な接着剤と十分な乾燥時間をキープできれば危険も少なく作業できますが、反っている板だったり、捨て木の接着面を木口にしたりすると接着強度が落ちて危険の度合いが高まってしまうので十分注意しましょう。今回はこのメソッドでランプシェードを作る方法をレクチャーしました。
直径約250mm程度のランプシェードが完成しました。ソケットが入る穴は部品に合わせてジャストサイズに加工できました。これで美しい無垢の木のランプシェードが部屋の雰囲気をガラリと変えてくれることでしょう。最近はデザインもソコソコ良く、発熱量が少ない電球もあるので安全に十分配慮した楽しみ方が出来るのではないかと思います。
ある春らしい日の様子です。いよいよ冬も終盤かな?です。日々いろいろ大変ではありますが、気持ちにも余裕が生まれるような気分にさせてくれる春めいた様子は全てのものに優しくもなれます。そんな時、不思議と頭の中でぐるぐるローテーションする曲がスピッツの「みなと」です(笑)「汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース♪」
ある日、依頼された小さなチーク材のウッドボウルを9個作りました。実際には失敗するかも?と思い10個作ったのですが実際には失敗も不良も無く1個余りました(笑)紙箱に入れた状態での納品依頼でしたので直径や高さには制約がありましたが、うまくできました。今回使用したミャンマーチークの古材は例外なく刃物が直ぐに切れなくなるチークらしいものでした。10個作り終わるまでに幾度となくシャープニングする必要がありました。作ったものがお金になるっていいな(笑)
2月中2回目のウッドターニングの本「ア ブック アバウト ウッドターニング」の出荷をさせていただいた先日です。最近になって少し受注数が増えたかな?の感じです。春だからでしょうか?なんとなくポカポカした気候だとものづくりする気分も高まるのかな?良い時も悪い時もあるのが商売なのでしょうから、これを商売として考えるならば、コンスタントに注文して頂けているのはとても幸せなことだと感じています。有難うございます。
「1D」「2D」、「1D+」「2D+」のご予約お申込みが多いYKWウッドターニングクラスです。全く初めての方が多いのですが、皆さんとてもポジティブでアクティブな方々ばかりなのです。なので、こちらも役に立ちたい気持ちが高まり、大きなヤリガイを感じることが出来て気分上々になることも多いです。近県の方、遠方の方、いろんなところからお越しいただいておりますが、最近は複数日でご利用いただく方の宿泊先にお迎えにあがらせていただく活動も増えました。おかげで地元の宿泊施設情報もチョットだけ詳しくなりました。
YKWウッドターニングクラスにご興味のある方はお気軽にお問合せ、ご予約お申込みくださいませ。お一人お一人ご希望に合わせた内容で、満足度が高まるような内容に組み立てたカスタムレクチャーをさせていただけるように心がけております。よろしくお願いいたします。